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[47]『空中庭園』 (角田 光代/文春文庫) [読書]


 郊外の団地に暮らす、ありふれた4人家族の日常を描いた小説。団地、ショッピングセンター、バスなどどこにでもある現代的な風景を中心に、家族が抱える問題をそれぞれの視点から描いている。この家族は、何も包み隠さず話すという決め事をしている。一見それは守られているように見え、普通の家族では話題にあげるようなことのない話題でも食卓にのぼる。

 以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

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[46]『問合せに悩む会社のためのFAQサイト 作成&活用ガイド』 (オウケイウエイヴ 兼元 謙任、高橋 伸之/翔泳社) [読書]


 
仕事で部署異動があり、FAQを作る担当になって初めて「FAQってどう作れば良いのだろう?」という悩みにぶち当たった。もちろんそれまでもスポットの業務でFAQを作ることはあったが、何となく、こういった問い合わせが考えられるなーという漠然とした予測に基づいて作成していた。それはそれでスポット業務としては何とかなるのだが、恒久的に利用するFAQを作るにあたっては、そもそも何を目的として作るのか、何が果たされれば成功なのか、その辺りが全くイメージ沸かなかった。そこで、標準的なFAQ作成手法を勉強したくて参考書を探していたところ、本書に辿り着いた。

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タグ:ナレッジ FAQ
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[45]『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』 (岩崎 夏海/ダイヤモンド社) [読書]

本を読んだ時に、不思議と「呼ばれて読んだ」と思うときがあるのものだが、
この本もそうで、読んでみて今の自分に必要な本だったと思うものだった。

内容は、マネジメントの手法を高校野球チームの女子マネージャーが実践していく様を通して、分かりやすく解説したもの。
ストーリーを主眼には作られていないだろうとは思うので、「こんなに上手いこと話は進まないだろ〜」と思う場面は多々見られる。

あまりストーリーに対してリアリティを求めるのではなく、マネジメントの要素を使った成功例が分かりやすく紹介されている、くらいの感覚で気楽に読むと良い。

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[42]『魔王』 (伊坂 幸太郎/講談社文庫)

 ミステリー調に話は展開されるが、最終的に物語としては様々な謎を残し、尻切れの状態で終わってしまう。その点については、非常に欲求不満の残る作品だが、筆者がこの物語を通して語りたかったであろうことに想いを巡らせてみると、なるほどこの展開も納得出来る。

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[41]『リンク格差社会 ウェブ新時代の勝ち組と負け組の条件』 (江下 雅之/マイコミ新書) [読書]


 インターネットの仕組みを、ネットワークのリンク構造に注目して"格差"を論じた一冊。様々な書籍や論評からの引用を用いて分かりやすくまとめている一方で、筆者自体の考え方が今ひとつ伝わってこない印象も受ける。

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[40]『プレゼンテーション・マインド「相手の聞きたいこと」を話せ!』 (大島武/マキノ出版)  [読書]


 社会においては、様々な場面でコミュニケーションの難しさに直面することになる。本書では、そんな場面においてどんな準備をもってどんな心持ちで臨めば良いかを分かりやすく解説している。当たり前と思われるような事も多いが、いざ自分のプレゼンテーションを振り返ると意外とそれが出来ていないことが分かる。中でも聞き手の反応を見て出す情報をコントロールしたり、話を分かりやすく構造化して話したりすることは、自分が自分で行おうとしていることを十分に理解していないと難しい。意外に話している途中で自分が伝えたいことが何なのかが分からなくなることもある。つまり、日常的に様々なことに対して自分の考えをしっかり持っていることが大事なのだろう。

 面白いのは、著者がかの有名な映画監督大島渚氏のご子息であるという点。偏見かもしれないが、想像するに子供時分から様々な人と接する機会も多かっただろうし、こうした相手主体のコミュニケーションを考える環境に無かったのではないかなと思った。この事からしてそうだが、本書でも触れられているとおり人間とは「勝手なイメージ」を作り上げるものである。自分が成したい事を成し遂げたい為には、自己主張を押し通すだけでは円滑なコミュニケーションは出来ないということだろう。



プレゼンテーション・マインド「相手の聞きたいこと」を話せ!

プレゼンテーション・マインド「相手の聞きたいこと」を話せ!

  • 作者: 大島 武
  • 出版社/メーカー: マキノ出版
  • 発売日: 2006/02/15
  • メディア: 単行本



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[39]『日本人よ!』 (【著】イビチャ・オシム 【訳】長束恭行/新潮社)  [読書]


前日本代表監督、イビチャ・オシム氏が病床に倒れる約半年前程に発売されたのが本書。オシム氏が代表監督就任会見で語った、「日本を日本化する」といった言葉の真意や、客観的に見るヨーロッパサッカーと日本サッカーの違い、今後目指すべき方向性についてが記されている。本書を読むと、尚更に氏が病の為代表監督を退かざるを得なかった状況が悔やまれるが、氏が日本サッカー界に与えた影響は、確実に浸透しつつあるとも感じられた。Jリーグの試合を見ると、相変わらず旧態依然として攻撃は外国人ストライカーだけに頼るようなチームもあるが、徐々にチーム全体が統率されて、人とボールが流動的に動くサッカーが体現されているチームも出てきていると思う。

また、本書を読んでマスコミを通してのサッカー批評をうさん臭く見るようになった(笑。やはり極力試合は自分で見て、自分の考えで全体を評価する必要があるなと。そうするこで、益々サッカーの試合そのものが面白くなり、スター選手だけが出ているような試合でなくとも、面白く見られるようになった。

単にサッカー関連本としてではなく、日本人論や文化論といった内容にもなっているので、是非一読をお勧めしたい。



日本人よ!

日本人よ!

  • 作者: イビチャ・オシム
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本



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[38]『祖母力 オシムが心酔した男の行動哲学』 (祖母井 秀隆/光文社) [読書]


ジェフ・ユナイテッドのGMとしてオシム招聘に成功し、現在はフランス2部リーグのグルノーブルGM(日本人初欧州クラブGM)として活躍する氏の自伝エッセイ。2007年にオシム氏が倒れた際、深夜であった為家族が誰に電話をかけても繋がらなかったところを、はるばるフランスから日本の友人を通して救急車を手配したことでも知られている。

若くして海外サッカーに触れてきただけに、日本では異端児としてみられがちだったようだが、自分の信念を貫いて様々な功績を残してきた。印象的だったのが、川淵三郎日本サッカー協会会長への批判や、前浦和レッズ監督だったホルガー・オジェック氏、現浦和レッズ監督のゲルト・エンゲルス氏への評価。すべて日本サッカー界(Jリーグ)に功績を残してきた人物であるが、祖母井氏から見れば、一緒に仕事をしたくない(できない)人物たちであったようだ。別の本では、これらの人物たちがまるで英雄のように扱われて書かれている場合もあるし、実際に残してきた功績が素晴らしいものであることは違いない。だから、祖母井氏のやり方が正しいとも言い切れないのだろう。

しかし一つだけ事実なのは、祖母井氏が語り実際見せてきてくれたサッカーは、とても魅力的で、勝敗を超越した楽しさがある。それを、今後も追っていきたいなと思う。



祖母力 うばぢから オシムが心酔した男の行動哲学

祖母力 うばぢから オシムが心酔した男の行動哲学

  • 作者: 祖母井 秀隆
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2008/01/24
  • メディア: 単行本



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[37]『東京奇譚集』 (村上 春樹/新潮社) [読書]

 村上春樹ワールドはかなり抑えられていつつも、ポイントポイントでエッセンスが盛り込まれており、淡々とした話に起伏が持たされている。こういった非現実的な要素を、あたかも普通にそこにある現実的物事のように描く氏の描写力は、本当に素晴らしいと思う。帯にある、「不思議な、あやしい、ありそうにない話。しかしどこか、あなたの近くで起こっているかもしれない物語。」という説明書きが言い得て妙で、転じて物事は、ほんのちょっと見方を変えるだけで、非現実のものも現実と受け入れられるし、不思議な物は不思議でなくなるものだよ、と言われている気がする。

 本書で登場する物語も、およそ現実の事か非現実のことなのか分からないが、少なくとも描写されている人物の想いや心の動きは、確実に実在するであろうもので、とても心に響くものとなっている。



東京奇譚集

東京奇譚集

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/09/15
  • メディア: 単行本



タグ:村上春樹
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[36]『世界一やさしい 問題解決の授業』 (渡辺 健介/ダイヤモンド社) [読書]


 問題解決の為の思考は、普段何気なく行っていること。しかしいざ局面局面にたたされると、焦りやセクショナリズムの主張などからなかなか上手く行かないもの。そんな時に、本書で触れられているような「分解の木」のような道筋立てた考え方が出来れば、合理的な解決方法を導けるのだろう。

 恐らくこれが一番生かされるのは、会議の場ではないかと思うが・・・。



世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

  • 作者: 渡辺 健介
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2007/06/29
  • メディア: 単行本



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