[40]『プレゼンテーション・マインド「相手の聞きたいこと」を話せ!』 (大島武/マキノ出版) [読書]
社会においては、様々な場面でコミュニケーションの難しさに直面することになる。本書では、そんな場面においてどんな準備をもってどんな心持ちで臨めば良いかを分かりやすく解説している。当たり前と思われるような事も多いが、いざ自分のプレゼンテーションを振り返ると意外とそれが出来ていないことが分かる。中でも聞き手の反応を見て出す情報をコントロールしたり、話を分かりやすく構造化して話したりすることは、自分が自分で行おうとしていることを十分に理解していないと難しい。意外に話している途中で自分が伝えたいことが何なのかが分からなくなることもある。つまり、日常的に様々なことに対して自分の考えをしっかり持っていることが大事なのだろう。
面白いのは、著者がかの有名な映画監督大島渚氏のご子息であるという点。偏見かもしれないが、想像するに子供時分から様々な人と接する機会も多かっただろうし、こうした相手主体のコミュニケーションを考える環境に無かったのではないかなと思った。この事からしてそうだが、本書でも触れられているとおり人間とは「勝手なイメージ」を作り上げるものである。自分が成したい事を成し遂げたい為には、自己主張を押し通すだけでは円滑なコミュニケーションは出来ないということだろう。
2008-09-27 14:41
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