[38]『祖母力 オシムが心酔した男の行動哲学』 (祖母井 秀隆/光文社) [読書]
ジェフ・ユナイテッドのGMとしてオシム招聘に成功し、現在はフランス2部リーグのグルノーブルGM(日本人初欧州クラブGM)として活躍する氏の自伝エッセイ。2007年にオシム氏が倒れた際、深夜であった為家族が誰に電話をかけても繋がらなかったところを、はるばるフランスから日本の友人を通して救急車を手配したことでも知られている。
若くして海外サッカーに触れてきただけに、日本では異端児としてみられがちだったようだが、自分の信念を貫いて様々な功績を残してきた。印象的だったのが、川淵三郎日本サッカー協会会長への批判や、前浦和レッズ監督だったホルガー・オジェック氏、現浦和レッズ監督のゲルト・エンゲルス氏への評価。すべて日本サッカー界(Jリーグ)に功績を残してきた人物であるが、祖母井氏から見れば、一緒に仕事をしたくない(できない)人物たちであったようだ。別の本では、これらの人物たちがまるで英雄のように扱われて書かれている場合もあるし、実際に残してきた功績が素晴らしいものであることは違いない。だから、祖母井氏のやり方が正しいとも言い切れないのだろう。
しかし一つだけ事実なのは、祖母井氏が語り実際見せてきてくれたサッカーは、とても魅力的で、勝敗を超越した楽しさがある。それを、今後も追っていきたいなと思う。
2008-04-26 19:25
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